【コーチング】
【1】
【コーチングの基本】「コーチングバイブル」より
コーチとクライアントの関係は、あくまでもクライアントのニーズを満たすことを唯一最大の目的として結ばれた、まったく対等な
パートナーシップです。
つまり、コーチとクライアントの双方が積極的に関与して、協力し合いながら関係を築いていく
ものです。
また、コーチングは、コーチが解決策を出すのではなく、本人の中から答えや気づきを引き出し、自発的な行動を促すことを
目的としています。
コーチングとは、あくまで本人の「自立を支援」するように「協力」することであり、指導者がいなければ生きられない人にしたり、
本人が自分でできることまで取り上げるようなことはしません。
【すべての人がもともと完全な存在であり、自ら答えを見つける力を持っていると信じ、敬意を持って接します】
【型に嵌め込まず、個人の感性(センス)を大事にし、自分に合ったやり方を見つけてもらう事を支援します】
【コーチは、守秘義務を負い、あなたが100%自分に向き合える安全な場を提供します】
非常に誤解されやすい部分でありますが、コーチングとは
「できる人ができない人に教える技術」ではありません。
よくコーチングは「単にやるべきことをやらせるための方法」と誤解されることがあります。
まるで親が子どもに対して、やれ宿題はやったかとか、やれ部屋は片づけたかとせっつくのと同じようなイメージだったり、口酸っ
ぱくこうしろああしろと手取り足取り教えるのがさも良いコーチだと思われている部分があります。
一番、コーチングと間違えやすいものに「ティーチング」があります。先生(ティーチャー)は、生徒に対して情報や方法を教える人
のことです。「教える」のはコーチではなく、主に教師であったり、先生の立場です。
コーチはカウンセラーや、コンサルティング、またはセラピスト、トレーナーとも違います。
一般的に、コーチングとはこれらとは異なる立場をとっています。
コーチというのはあくまでクライアントの「自発的な行動の支援」
を行なうことです。
上からの一方的な指示命令、トップダウン、上意下達の手法では本人から考える力、やる気を奪い取ってしまうと考えています。
人が何かを習得するときに軸となる一番大切なものは、コーチや上司の指導ではなく、
学ぼうとする当人の内側の能力 です。
(※また、目標や夢や理想がないところにコーチングは機能しない
とも言えます。)
コーチングが目指すのは、純粋に「自然習得力」
を持った、「自立した人間」です。
いかなる問題に対しても、クライアントは自分の奥底に「答え」を持っている
と考えます。
コーチングで信じるべきは相手・クライアントの「力」
であり、すべての人が完全な存在であることを信じ、また、敬意を持って接し
ます。
クライアントは自分に合ったやり方でコーチングが受けられるよう、自ら積極的に関わりながら、独自の関係をコーチとともに築き
上げていく必要があります。
実際に行動をするのはクライアント本人です。
こちらのやり方で型に嵌め込むよりも、個人の感性(センス)
を大事にし、最終的に自分に合ったやり方を見つけてもらう事を目
指します。
その為にもコーチとクライアント双方が積極的に関与して、コミュニケーションを取り、協力しあいながら関係を築いていきまし
ょう。
コーチングは、決してどちらか片方のみが行なうものではなく、当人が本当に望むものを手に入れるための、あなたとコーチの双
方における協働プロセス
です。
コーチングの基本は、「コーチに力がある」のではなく、「コーチングの関係にこそ力がある」
という考え方です。
コーチはクライアントがビジョンを描き、目標を設定し、それにむかって行動、実行するのを支援、サポート
します。
また、コーチはクライアントとより良い関係を築くべく、つねに誠実かつ率直なコミュニケーションをとるのはもちろんのこと、クライア
ントがコーチングの中で話した内容をクライアント本人・相談者本人の許可なく他言しないという守秘義務を負っています。
一方クライアントも決して受け身になり過ぎることなく、自らにとって最適な関係を築くべく、各個人が主体的・積極的
に関わるこ
とが求められます。
その意味でも、クライアントはコーチングの進め方等に関して改善してほしいことがあれば、時期を待たず率直にそれをコーチに
伝える義務を負っています。
要望や、疑問に思った事などの質問はいつでも
受け付けています。
こんなくだらない質問でいいんだろうか、邪魔にならないだろうかと思う必要はありません。
また、直接云いにくい事があればメール等でも結構です。
あなたのニーズを満たすために、お互いに積極的に話し、聴き、協力し合いましょう。
各個人が主体性を持ち、前向きに取り組んで頂くことを願います。
【2】
【自然習得力-「示す」ことは「教える」ことに勝る!】「人の力を引き出すコーチング術」より
コーチングの発見は1971年のことである。
ガルウェイは高等教育の過程を一年間中断して、教育者として学習理論を研究していた。
生徒たちがテニスを習得していくさまを日々、観察しているそのときに、コーチングの最初の実践が行なわれた。
最初はほんの思いつきだったのだ。
ガルウェイはドロシーという生徒にレッスンしていた。
レッスンのスタイルはテニスコーチとして普通の方法だ。
正しいラケットの持ち方や振り方、腕の動かし方などを伝えて、その通りにやるように「強制」
した。
が、うまくいかなかったという。
次のレッスンは初心者のポール。
ガルウェイは本人に了解をとったうえで、思いついた新しい方法を試してみるようにした。
まず、ガルウェイが10球、実際に打ってみせる。
その際、よく見てイメージをつかんでもらう
ように言っておく。
後はちゃんとラケットを握らせてあげるだけ。
それだけ。
結果はどうだったか?
ポールは足を動かすことだけを忘れたが、それ以外は完璧にラケットを振ってみせたという。
もちろん、一言のアドバイスもなしに、である。
いったい、ドロシーとガルウェイの努力は何だったのだろう?
ガルウェイは言う。
「イメージは言葉に勝り、示すことは教えることに勝り、教えすぎは教えないことに劣る」
と。
これまでのコーチは、勝つことを教えようとした。
勝つために何をするか、という考え方である。
しかし、ガルウェイのコーチングでは、勝つことは単なる結果でしかない。
大切なのは、プレイヤーが自分の最高のパフォーマンスを発揮することであり、コーチができることは、
試合で最高のパフォーマンスを発現できるできるようにしてあげることなのだ。
【3】
【自然習得力-自分との対話で「できる」ようになる】「人の力を引き出すコーチング術」より
ガルウェイの考えるコーチングの素晴らしいところは、決して、目標やゴールを目指すことを目的にしなかった
ところにある。
野球でもサッカーでもゴルフでも、勝利者インタビューの常連選手というのは、あまり勝ったことや勝因を誇らしげに語ったりはし
ない。
「自分のやるべきことをやっただけ」「自分たちのサッカーができた」「まだまだ修正すべき点はある」こういうインタビュー
の答えをよく聞くことだろう。
マラソンの高橋尚子選手、柔道の谷亮子選手、野球のイチロー選手、ゴルフのタイガー・ウッズ選手などは、その勝利が決して、
相手に勝つために何かをしたからではなく、自分が何をしたかの結果
であることをよく知っているのだ。
勝負は相手があることなので、そもそも勝つことは強制したり、約束したりしてできることではない。
例えば試合でも、「勝たなければならない」とか、「絶対に負けられない」となると、緊張して身体が固くなり、実力が発揮でき
なく
なってしまうことがよくある。
できることは唯一、自分の最高のパフォーマンスを発揮する
ことだけ。
勝利はあくまでその最高のパフォーマンスがもたらした結果
なのだ。
ある意味で、コーチングが発見されたのは、ガルウェイがテニスコーチの純粋なプロではなかったことが幸いしていたのかもしれ
ない。
彼が発見したのは、「できない」人が、「できる」ようになるためには、決して、コーチの「アドバイス」が必要なわけではない、と
いうことである。
そうではなく、「できるというイメージ」を理解した後は、実際にやてみて、うまくいかなかった部分は自分と対話し、修正していく。
この繰り返しによって、「できる」ようになっていく、そういう過程
を発見したのである。
ガルウェイはこの過程を「自然習得力」
と呼んでいる。
人は、イメージをもつ
ことができれば、自分との対話によって、何かを身につけることができる。
この「自然習得力」
の発見こそが、コーチングの誕生 の瞬間だった。
【4】
【ビジネス現場のコーチング】
人は自分で納得したことについて、その後の行動を変えていく。
ガルウェイもウェルチもゴーンも、会社や組織を変える際には、ただ単に押しつけるのではなく、社員が自分で考えて行動する
ように
導いていった。
結果、社員や管理職たちは、彼らがやるべきことを実際に試しながら考え
、知ることができた。
誰かの価値や、何らかの思想が絶対的に正しいわけではない。人それぞれの存在や、個性に価値を認め、その能力を育むこと
を支援するコーチングというコミュニケーションのスタイルによって、人はもっと楽に社会で生きられるようになる。
今や、海外でも大評判の居酒屋「和民」の創業者である渡辺美樹氏は、インタビューに答えて、経営者に最も必要な能力を「イ
メージ力」
であると言っている。
出店計画に際しても、店の様子をイメージして練るという。お客の爪の色まではっきる見え、それが360度検証してイメージが確
固たるものになると、初めて計画を立て、実行に移す。
イメージを具体的に、現実的にしていくと、いろいろと見えてくるものがある。
想像することは計画すること に直接つながるのである。
【5】
【「やらされる」よりも自らが率先して「やる」練習】
スポーツというものは「やらされるもの」か、自らが「やるもの」か。
もちろん自分は自らが率先し、自らが「やるもの」
だと思っています。
強くなりたい、ダイエットしたい、上手くなりたい、そんな様々な目的があり、入会しても、順調に達成する人、しない人がいますが
、あくまでもスポーツはシステムであり、システムが理想をかなえてくれるかのような幻想を抱いていたら間違いです。例えば、資
格の学校にあなたが入学して高い授業料を払っても、合格は保証されません。結局は、ご自身が努力して勉強しないといけない
のです。システムが目標を実現する訳ではなく、あくまでも手段であり、それを
ご自身が活かせるか活かせないかというこ
とです。
また、教わるという受け身の姿勢ではなく、主体性
を持ち、自らが「気付き」、率先して学ぶ事により本当の能力は「身に付く」
ものと考えています。
そして、それに気付いた人間は猛スピードで
上達していきます。
また、その劇的な変化は誰にでも、学ぼうという気持ちがあれば 訪れます。
【6】
【「スポーツ」をとことん「楽しむ」】
世の中、いろんなスポーツ、エクササイズがある中で、どれがいいのか、最も効果的かというのは、
「自分は何が好きか、どれ
が一番楽しいのか」
これに尽きるんではないでしょうか。楽しみ、自らが率先してやる、一緒にやる。それゆえ継続でき、また最
大限の効果
がでるものだと思います。
また、楽しいと思っていると、脳からベータエンドルフィンという物質も出てきて、この状態というのは脂肪燃焼効果も高いようで
す。そして、やらされるという意識があるとこれが下がってしまいます。
仕事でも何でもそうですが、スポーツでもやらされている意識があると能力が発揮できないという事が脳内でも 起こっているとい
う事です。
【7】
【「差」より「違い」で捉える】
現在、世界の人口は70億人以上、日本の人口も1億2000万人以上とされています。
これだけの人間がいても、誰一人として同じ指紋を持つ人間はいませんし、まったく同じ人間も存在しません。
同じ人間がいないということは、そこには必ず「差」が生じるということでもあります。
この「差」を「差」として認識し、「差をつけて」楽しむのか、それとも「差」を「違い」として捉えて「違い」を楽しむのか、その認識の
違いでその場の進む方向も大きく異なってきます。
「差をつける」ことだけを追い求めてしまったタイプは違いを認めることができず、能力のない人間を見下し、排除していきます。
その感覚が強くなりすぎると、その人にとって「差別」というものが正当化されてしまいます。
しかし、「差」ではなく、「違い」として捉えれば、人に対する見方は大きく変わります。
そういった感覚があれば人のミスも許せるようになるし、できない人間も認めることができるようになります。
この世にいろんな人間が存在するように、この世にいろんな色が存在するように、あらゆるものは違って当たり前と考える事が必
要です。
【8】
【心・技・体】
スポーツや格闘技を行うにあたっては、この三つの要素全てを高い基準で身につける事が必要だと思います。
【心】・・・精神力、考え方、やる気
【体】・・・体力、身体の能力
【技】・・・技術
「心」とは上記の事だけでなく、プレーには直接関係無い挨拶や礼儀
などといったものも含まれていると思います。
「心」があってこそ、強い「体」も作る事が出来、体があってこそ「技」
を生かす事ができると思います。
社会や世の中では「頭」を鍛える事に比べると、「心」や「体」を鍛える事に関してはけっこういい加減なんじゃないかと思います
が、同等かそれ以上に大切な事だと考えています。
【9】【熱=真剣さ】
熱ってのは伝わるものだと思います。ボクシングはストイックなスポーツです。ボクシングを本当に楽しもうと思ったらストイックさ
は必要な事だと思います。その人がどれ位の「熱」
を持って取り組んでいるのか、真剣にやってるのかはとても重要な事だと思
います。こういう空間なので目的も違えば「熱量」もまったく違いますが、熱を持って取り組む人には同じ分だけの熱
を持って接
します。 熱とは「心」・・・精神力、考え方、やる気、挨拶や礼儀であり、精神論ではなくまずは、何事も取り組もうとする「気持ち」
が
大事です。ボクシングはメンタル面が非常に重要なスポーツと考えていますし、最終的には本人の
心持ち次第
でいくらでも上達
はするものではないでしょうか。「人間的成長なくして技術的進歩なし」という言葉がありますが、大きく言えば人として、人間とし
ての向上
が、そのままスポーツや、ボクシングといったものの技術の向上にも繋がっていくものだと思います。
【10】
【継続は力なり】 あまりに有名な言葉ですが、「継続する事が大切である」という知識を頭で知っているのと、「継続する事が出来る」という能力を
身に付けている
ことは、全くの別次元だと思います。どんな事でもそうかもしれませんが、「知識」で知っているレベルなのか、
実際に「経験」として知っているレベルなのか。同じようでいてそこには決定的なレベルの違い があります。
ボクシングのトレー
ニングは反復練習が全てと言ってもいい位、特に大事な事ですが、意識せずとも体が勝手に動く位のレベルまでやり続ける事が
大事です。
また「繰り返し」ではなく「積み重ね」。そういう意識を持つ事により、身に付くものも大きく変わってきます。
【11】 【守・破・離】 「守・破・離」とは
江戸時代の茶道の大家が言い始めたもののようですが、習い事をする上での心構えと言うもので、その後広く日本の武芸に使わ
れるようになりました。
この考え方は、既に武芸・スポーツに留まらず、ビジネスの仕事を習得する心構えにも応用されております。守・破・離とは、下記
の3段階をいいます。
「守」まず、師からの教えを忠実に学び、型や作法、知識の基本を習得する第一段階。
「破」経験と鍛錬を重ね、師の教えを土台としながらも、それを打ち破るように自分なりの真意を会得する第二段階。
「離」これまで教わった型や知識にいっさいとらわれることなく、思うがままに至芸の境地に飛躍する第三段階。

  
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